占星術ブログ

【元販売員が見た!終わってしまった「地の時代」とは?】昭和の女が半生を振り返り!


わたしは1969年、昭和44年生まれです。
2020年までの約50年間(半世紀!)、「地の時代」を生き、そのうちの約20年間は、デパート販売員という、物質的な豊かさを伝える仕事に就いていました。

2020年3月20日に、わたしは初めて「風の時代」という言葉を知ったのですが、
そのとき衝撃的だったのは、「風の時代が始まる」ということより、むしろ「地の時代が終わる」ということ!
それまで漠然と感じていた変化の波を、「そういうことだったのか!」と理解できて、「占星術当たりすぎ…」と思ったからです。

ブログを始めたばかりなので、プロフィールの延長線で、わたしが感じていた地の時代について書いてみますね♪

1. 「地の時代」って何?

まずは「風の時代」について。
2020年12月にトレンド入りしているので、ご存知の方も多いと思いますが、軽くご説明しておきますね。

星さん

風の時代は、2020年12月22日に【木星と土星が水瓶座で0度に重なった】とき、スタートしたんだよ。

さらに2023年3月24日に【冥王星が水瓶座に入る】と、風の時代は本格化していく。

【木星と土星は社会天体】、【冥王星は時代天体】と呼ばれていて、社会や時代のムードに影響を与えるんだ。

社会が【水瓶座のムード】になるということだね。


そして、「地の時代」について。

ゆきこ

「風の時代」スタートと同時に、約200年間続いた「地の時代」は終わりました。

「地の時代」は、お金、物、権威、社会的地位が力を持っていたのです。

「お金欲し~! 夢はマイホーム、車、ブランド品、グルメ、海外旅行♡」
「人生の目標は、有名大学に入って、一流企業に入社して、定年まで勤めること。退職金をもらって、一生安泰!」
「高身長、高学歴、高収入の男と結婚したい♡ 結婚は憧れの永久就職♡」

こんな価値観で生きている人が多かったのです。

星さん

「みんなと同じ生き方だと、安心安全」
または、
「みんなよりも抜きんでて、勝ち組になりたい!」
という、ピラミッド型の社会だったんだよ!

2.「モノが幸せを与えてくれた時代」から

わたしが生きてきた人生の大半は、「モノが幸せを与えてくれた時代」だったなぁと改めて思います。

わたしが幼かった昭和の時代、デパートは特別な場所でした。

よそ行きのワンピースを着せてもらって、お好み食堂でランチを食べ、おもちゃ売り場で憧れだったオルゴールを買ってもらった記憶は特別。
子どもながらに「幸せ=物質的な豊かさ」だと、実感していました。

わたしが長年デパートで働いたのは、デパートが好きだったからです。

地元の町で、野菜は八百屋、魚は魚屋、洋服は洋品店…というように専門店を買い回りをするのが普通だったのに、
戦後に豊かになるにつれ、スーパーやデパートが台頭し、小売業界が変わったと言います。

たくさんのお店を回らなくても、ひとつのお店で買い物が済むから。
特にデパートでは、地元にはないおしゃれで上質な品や輸入品が揃っていたから。

買い物は娯楽であり、高価なモノを持つことはステータスでした。
モノを持つことで、自分自身の価値が上がったように思えたのです。



1986年12月~1991年2月のバブル時代が到来しました。
みんながお金を使って、物質的な豊かさを楽しんだ、「地の時代」の最高到達点だったなぁと思います(日本では)。
と言っても、当時のわたしは学生で、バブルの恩恵を得られなかったのですが…(残念)。

占星術を学んで、面白いと思ったのが、天王星の動きです。
「風の時代」と直接関係はないのですが、天王星は時代に影響を与える星の一つです。

天王星は「社会の価値観を一気に書き換える星」
1988年~1995年は、【地の星座である山羊座】に滞在し、山羊座が象徴する【社会的な成功、地位、社会構造】を書き換えました。
この時代、お金を湯水のように使い、失い、命を絶った人も多かったです。
「成功っていったい何なんだろう?」と、社会的な価値観が激変した時代でした。

3. 「モノに幸せを求めない時代」へ

1990年代半ばからデフレが始まって、モノが売れない時代が続いていましたが、
2014年ごろから、単なる買い控えとはちがう、世の中のモノへの価値観の変化をはっきりと感じ始めました。

それまでは「買い物をしたいけど、お金がないから、コスパのいいモノを買う」という感じだったのですが、
「買うお金はあるけど、買わない」「少ないモノで暮らすほうが豊かで幸せ」という価値観がすっかり定着して、主流になったのです。

この頃に、買い物は「娯楽」ではなくなり、「失敗が許されないミッション」に変わったなぁという印象があります。
ネットで念入りに情報を仕入れ、実店舗を回って下見し、本当に必要かどうかを見極め、ネットで最安値をチェックしてから、購入する。

「カワイイ~♡ 買っちゃお~♡」という衝動買いや、友だちとショッピングを楽しむという人は少なくなりました。

販売員としては、ツラかったですが、消費者のわたしもこの「失敗が許されないミッション」スタイルになっていました(笑)

その頃のベストセラーで記憶しているのが、こちら。

2009年 やましたひでこさんの『新・片付け術断捨離』
2011年 こんまりさん『人生がときめく片づけの魔法』
2014年 『フランス人は10着しか服を持たない』

誰もが一度は片づけにチャレンジしたのではないかと思います。
(わたしもしました!)

ちなみに、天王星は、【2011~2019年牡羊座に滞在】していました。
牡羊座は12星座のトップバッター。
天王星は牡羊座が象徴する「自分のあり方」を書き換え、新しいサイクルをスタートさせたのです。

片づけをすると、「わたしにとって本当に必要なものは何か?」「何をして生きていきたいか?」と考えるので、自分のあり方が変わりますよね。
というか、天王星を見ると、「自分のあり方を変えたいから、片づけをする!」というのが本質だったのだなぁと気づきました。
天王星の影響力、スゴイ!

4. 「誰もが王様のように暮らしているのに、幸せになれなかった時代」のその先へ

占星術を学び、「地の時代、当たっている!」と思い、ふと、昔読んだ『フロー体験 喜びの現象学』の冒頭部分を思い出しました。
「現代は庶民が王様のように暮らす時代なのに、幸福を感じない人が多すぎる」という内容です。

今のわたしたちは、
スーパーやコンビニに行けば、好きな食べ物を選べるし、
寒くても暑くても、エアコンのボタンを押すだけで快適に過ごせるし、
毎日お風呂は入れるし、
地球の裏側の人と電話で会話できるし(今はZoomなどでテレビ電話もできますよね)、
飛行機で眠っているうちに、海外に着いています。

つまり、すべての庶民が、江戸時代の将軍様よりも、物質的に豊かな暮らしを送っているということです!
これは「有史以来なかったこと」だと、『フロー体験』で書かれていました。

「地の時代」の一つの頂点は、「バブル時代」だったと思います。

そしてもう一つの頂点は、この「特権階級でなくても、物質的に恵まれた生活を送れる社会」ということだと思うのです。

そして「庶民も王様のように暮らしているのに、幸せに感じる人が少ない」ということ。
日本は国連の世界幸福度調査での指数が低く、特にその傾向が強いと言われていますよね。

これが「地の時代の限界」で、だからこそ「風の時代」という次のステージに進む一因なのかも?と思いました。

ちなみに、天王星は【2019~2025年は地の星座である牡牛座に滞在中】です。
2022年現在も牡牛座にいて、象徴する「お金、モノ、仕事、肉体」に関する価値観を書き換えています。

日本では、2020年の幕開けと同時にコロナ禍が始まり、東京オリンピックは延期になり、お金の稼ぎ方、働き方が変わりました。

5.そして「風の時代」へ



わたしが「地の時代」のことを知ったとき、自分は無意識だったのに、しっかりと「地の時代」に乗っかって、生きていたんだとわかって、驚きました。
50年間「地の時代」を生きてきたからこそ、今の時代が別物だと感じています。

改めて「地の時代」、楽しかったです♪
みんな「ザ・ベストテン」を観ていて、1~10位の曲は歌えて、
クラスのおしゃれな女子はみんな聖子ちゃんカットで、休み時間はヘアムースとローリングブラシを持って、トイレに行って直していました(崩れやすいから)。

みんな同じだったからこその連帯感、安心感。

でも「地の時代」は終わり、もう戻ることはありません。
そして不思議と、もう一度「地の時代」に戻りたいとも思わないんですよね。

これからは「風の時代」です。
自分と向き合って、自分らしさを表現していく時代はスタートしています♪

ゆきこ

風の時代は、個人の自由、権利、平等、情報、知性、独創性、独立、コミュニケーション力が力を持つ時代です。

星さん

「人と同じはイヤ。自分らしく生きていきたい」
「それぞれが唯一無二の価値ある人間。上下関係なんて、おかしい!」
「わたしの能力を活かして、みんなが幸せに暮らせる社会にしていくんだ」
という、循環型、円型の社会になるんだよ!


「風の時代」がスタートして、まもなく2年たちます。
「コロナは時代の移り変わりのために起きたこと」という認識が自然になりました。
変化は着々と進んでいるなぁと感じます。

「風の時代」は未知の世界。
どんな社会になるのか、楽しみです♪